2016年04月01日
アルコールと消化管

4月に入り、お花見、歓迎会などお酒を飲む機会も増えてきました。
適量のアルコールは、消化液の分泌を増やしたり、胃の血流を良くし、
胃の動きを活発にし、消化運動を亢進させ、食欲増進にもつながります。
しかし、お酒の濃度と量が適量をこえると、消化管にいろいろな障害を
きたします。
アルコールによる臓器障害として、肝炎や膵炎はよく知られていますが、
口から肛門まですべての消化管に影響します。
①アルコールとがん
咽頭喉頭および大腸では、飲酒量に依存した発がん率の上昇がみられ、
特に喫煙者では危険性が高まります。
②アルコールと食道
逆流性食道炎
アルコールは、食道下部の括約筋をゆるめたり、食道のぜん動運動を
低下させて、胃酸の逆流を引きおこします。
食道静脈瘤
アルコール性により、肝硬変で肝臓に入れない血流が食道壁に
流れ込み、静脈瘤を形成します。
食道カンジダ症
アルコール多飲者で免疫力の低下から、
カビ(カンジダ菌)が食道に生成して、食道炎となることがあります。
ひどくなると、胸の違和感、食欲不振の原因となります。
③アルコールと胃・十二指腸
急性胃粘膜病変
摂取するアルコールが大量高濃度になると、
胃酸による自己消化を防ぐ胃の粘膜防御機構が壊れ、
また、直接的に胃粘膜障害(血流障害)がおこるなどして、
浅いかいようやびらんが多発します。
腹痛、血便、嘔吐の原因となります。
胃かいよう
急性胃粘膜病変と同じく、飲酒者に発症しやすく、
タバコやピロリ菌感染と同様、危険因子になります。
門脈圧亢進性胃炎
アルコール性肝硬変による門脈圧亢進により
粘膜のうっ血性胃炎がみられ、重症では胃粘膜から出血をきたし、
貧血になることもあります。
④アルコールと小腸・大腸
下痢
アルコールを大量に摂取すると、
水分と電解質の腸から体内への吸収が悪くなり、
水分と電解質の排出量が増えます。
さらに糖や脂肪の分解吸収も低下し、下痢をおこしやすくなります。
吸収障害
アルコール依存症では、
食事の偏りに加え、ビタミン吸収障害、ビタミン消費の増大がおこり、
ビタミン欠乏による脳症や貧血、末梢神経障害がおこります。
大腸ポリープ
アルコール長期大量摂取者は、大腸ポリープができやすい
といわれます。食生活の偏りなどとの関係が考えられます。
痔核
アルコール摂取により血液のうっ滞がおこり、痔ができやすくなります。
これに、下痢が加わると、痛みや下血をきたします。
お酒は適量!
飲みすぎには、くれぐれも注意しましょう。
気になる症状があれば、ご相談ください。
2016年03月07日
ピロリ菌の病原タンパク質が血液で全身へ

京都大、東京大、神戸大などの研究チームが、ピロリ菌に感染した
胃がん患者の血液を調べたところ、胃の粘膜に感染し、胃潰瘍や胃がんを起こす
ヘリコバクター・ピロリ菌の
病原たんぱく質CagAが小胞*(エクソソーム)として血液により全身に運ばれ、心疾患や血液疾患、神経疾患など胃以外でも疾患を発症させる可能性があることを見いだしました。
この研究は、英国のオンライン科学雑誌「Scientific Repors」で2016年1月7日に公開されました。
胃でのピロリ菌感染が
胃がん以外の全身疾患を
引き起こすメカニズムの解明の糸口となることが期待されます。
近年では、ウイルス、寄生虫、そしてピロリ菌のような細菌など
微生物感染にもエクソソームが関連していることが報告されています。
エクソソームによる微生物病原因子の輸送メカニズムが解明されることで
ピロリ菌除菌による新たな治療法の開発にもつながると期待されます。
*エクソソーム
ほぼ全ての細胞が分泌している30~200ナノメートル程度の小胞。
血液、尿、唾液、母乳などに含まれ、エクソソームを分泌した細胞由来
の情報を受け手側の細胞に伝える役割を果たす。がんの転移や進行に
関わっているとされ、治療、予後診断、バイオマーカーなどさまざまな
応用研究が盛んに行われている。
2015年10月26日
月、火、木、金は19時まで、水、土は13時まで

さわやかな秋空が気持ち良い日が続いています。
当院周辺の稲刈りもほぼ終わったようで、いよいよバルーンの季節です。
当院にもインフルエンザの予防接種ご希望の方がいらっしゃるようになりました。
11月に入ると、インフルエンザの出張予防接種も始めます。
お勤め帰り、下校後、お買い物がてらに、気になる症状があれば、
お早目にご相談いただけるように、
11月より、診療時間を変更いたします。
月、火、木、金 午後14:30~18:00 ⇒ 午後14:30~19:00
※水、土は今まで通り13:00まで
なお、午後からの胃カメラの検査もいたします。
ご希望の方は6時間以上絶食でお越しください。
2014年09月28日
胃カメラ

当クリニックでは胃カメラ(内視鏡)検査を実施しております。
検査を受けられる方のなかには、初めての方もいらっしゃり、不安や心配になられると思います。
検査を受けらるにあたって、前もって下記のような注意事項を書いたお手紙をお渡ししています。
また、待合室のテレビモニターで検査の流れを見ていただけます。
これから受けられる方、受けてみようと思っている方、迷っている方、ご参照下さい!!
記
胃内視鏡検査を受けられる患者さんへ
検査前の準備
・前日は午後9時までに夕食をすませて下さい。お茶、水は飲んでいいです。
・高血圧の薬を服用されている方は、検査当日もいつも通りにお飲み下さい。
尚、服用時間は、午前6時から7時までにお願いいたします。
※当日は朝 絶食で午前 : 頃に来院して下さい。
※診療の合間に検査を行いますので、予定時間より遅くなることがあります。ご了承下さい。
検査中
・検査前に眠る薬(鎮静剤)を希望される方は申し出てください。
鎮静剤を使用する方は右手より点滴します。
・ベッドで胃粘膜を観察しやすくする薬と喉の麻酔薬を飲みます。
・5~10分待ってカメラを始めます。
・なるべく体の力を抜いてゆっくり息をすることが楽に検査を受けるこつです。
検査後
・検査の時間は10分程度です。
眠る薬を使用した方は検査後に安全を考慮してベッドで1時間位休んでいただきます。
・検査後1時間はのどの動きが悪いので、飲み物や食べ物はとらないようにしてください。
・帰宅後気分が悪くなった時は、下記へご連絡下さい。
こやなぎ内科クリニック
小柳 修二郎
電話 0952-36-5100